映画と旅とガールズトーク

映画が好き。甘いものも好き。音楽も本も好きだし、ファッションもしかり。気が向いたら海外にふらっと行っちゃう馬鹿者のつれづれなるままにな日々。

ウディ・アレン監督とわたし。―彼の映像と音楽について。

 

みなさんはウディ・アレン監督をご存じですか?

映画好きな人に聞けば必ず返ってくる返事は ―Yes,of couse.

20代半ばのともだちに聞くと返ってくる言葉は8割型が 

―No,who is that?

 

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残念ながら私の周りでは、ウディ・アレンの知名度はそんなに高くありません。

人の出会いと同じように、映画との出会いって一期一会ですよね。

だから映画監督との出会いも一期一会。機会がなければ出会えない。

幸運なことに、私はひょんな偶然からウディ・アレン監督の作品に出会うことができました。

この機会を私だけのものにすることなく、少しでも多くの人に知ってほしいのです。

だって私の人生は、彼の作品に出会えたことで、少なからず惨めではなくなったと実感しているからです。自分ではねww

(このエピソードはこれ読んでくれるとわかると思われます。気が向いたらどうぞw) 

zombiegirl51.hatenablog.com 

 

そんなわけで、私と同年代の方や映画にもあまり興味のない方にも、少しだけでも名監督ウディ・アレンを知ってほしく、彼のことについて何回かに分けて書かせてもらおうと思ってます。

今回は彼の基本情報と、映像と音楽についてです。

 

じゃあまずは、ウディ・アレンって誰?って質問に答えましょう。

それは、私のアイコン画像のおじいさんです(笑)。

大好きすぎてアイコンに使っちゃった。許してね、ウディ(笑)

 

ウディ・アレンは映画監督です。

アメリカ、NY生まれ(やけに洒落てる)

2015年9月現在、御歳・・・79歳。

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あれ?今年の誕生日で彼80歳じゃん!!!!じじい!!!!!!!!!!(こら)信じられん!!!

こんな歳にもかかわらず今も精力的に映画を作り続けておられる方です。

彼は映画監督だけでなく、脚本、俳優、製作も行ういわゆるオールラウンダー。

監督の手腕はいわずもがなですが、俳優もできちゃうなんてまるでクリント・イーストウッドみたい!なんて思った方。そうなんです。

彼はまるでコメディ版クリント・イーストウッド

今改めて考えると、こういう風にも表すことができるかもしれません。

でもそんな彼は、もともとはコメディアンでした。テレビ番組に出演しては、日本でいうお笑い芸人のようにお茶の間を笑わせていた時代があったそうです。

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(若いころのウディ・アレン監督。つるんとしててかわいいww)

若いころからコメディを書く素質があり、地元の新聞の投稿欄に彼の書いた文章が載ることもしばしばあったと言います。

ウディにとって「書くこと=生きること」

そんなことを何かの番組で言ってたのを覚えています(何の番組だったか詳しく覚えてないのが残念。)

彼はいつもメモを持ち歩いていて、アイディアが浮かんではメモし、それらを組み合わせたりしながら作品を作っているようです。

根っからのアーティストなんでしょうね、彼は。

まあ彼の来歴はウィキペディアさんをご覧くださいな。私が語りたいのはそれじゃないのだよ。

ウディ・アレン - Wikipedia

 

では、彼の作品の魅力についてお話させていただきましょう。

いきなりですが、ウディ・アレンが製作にかかわった作品って何本あると思いますか?

なんと!48本もあるんです!!

それってすごいの?って?

 

彼の長編デビュー作品は『何かいいことないか、子猫ちゃん』。

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脚本を担当し、出演もしています。

この作品が公開されたのが1965年。今からちょうど50年前です。

50年間で48本、1年に1本のペースで常に作品を世に送り出してきたのです。驚くべき製作ペースです。

しかも、そのほとんどの作品を彼自身が書いているのです。

自分で書いて、プロデュースし、自らメガホンを取り、時には自ら演じる。

今のハリウッドではそんなことはざらに行われていますが、

彼ほどにハイペースで作品を作り続け、しかもそのほとんどすべてが良質な作品という監督はなかなかいないことでしょう。

ちょっと話がずれましたが、彼の作品を語る上では大事な点なのです。

彼ほどにコンスタントに作品を取り続ける監督はいない。それも素晴らしい作品を。

はい、これ超大事です(笑)。

 

ウディ・アレンの作品の多さはわかっていただけたでしょうか。

約80歳でこんなにも精力的に製作活動をしているひとなんているんだろうか・・・

ある意味恐ろしい人です、彼。

 

では次に彼の作品の魅力を。

まずは映像から始めましょうか!

彼の撮る映像の特徴はね・・・

おしゃれなの。オイww

言葉で説明だけじゃ説得力足りないと思うので、まずこの動画をご覧ください。

 


Midnight in Paris Intro Scene - YouTube

 

これは、『ミッドナイト・イン・パリ』(2011年)の冒頭シーンです。

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ね?おしゃれでしょ?( ・´ー・`) ドヤッ!

この冒頭を作っただけでもパリの観光大使に任命されるべきだと思うよ(笑)。

 

余談ですが、私と彼の作品の出会いはこの『ミッドナイト・イン・パリ』でした。

それまでは・・・ごめんなさい。

私もウディ・アレンの名前すら知らなかったし、作品も観たことがなかったんです。

しかもこの作品に出会ったのも超偶然。

たまたま授業が休講で、地元のスタバでのんびり読書をしてたんですね。

そろそろ帰るかと思いスタバを出ると、近くの映画館で上映中のポスターが貼られてたわけです。

偶然にもその日はレディースデイの水曜日、そして偶然にも『ミッドナイト・イン・パリ』は30分後から上映開始。

その年のアカデミー賞脚本賞受賞作ってことだけは知ってたんですが、誰が出てるのかも誰が作ってるのかもさっぱりわからない。

でもなんか、なんでだろうなあ、ふと観たいと思って、そのまま映画館に足を運んだんですよね。

それが私とウディ・アレンの出会いです。

冒頭のこのシーンを観て、頭を鈍器で殴られたような衝撃が走りましたよww

それまでは邦画ばかり観てて、洋画にはあまり興味がなかったんですよね。

でもこの作品を見ちゃったらもう虜ですよ。

なにこのおしゃれな映画!!ド━(゚Д゚)━ン!!

って感じww

 

余談はこれくらいにして。

もう1本だけ、冒頭シーンが素敵な彼の作品を紹介させてください。

その名も『マンハッタン』(1979年)。


Manhattan (Opening) - YouTube

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この2つの動画をご覧になってお気づきのことでしょう。

そうです、ウディ・アレンは街を撮るのが最高にうまいのです。

(一番新しい『マジック・イン・ムーンライト』も南仏が最高に素敵でした^^

もし良ければ過去記事を参照くだされ)

 

zombiegirl51.hatenablog.com

 

 彼がニューヨーク育ちなのも頷ける、それほどおしゃれに街を撮るんです。

色彩がまた抜群なんですよね。

ウディ本人も語っていますが、濃い色彩が好きらしく、彼の作品は濃淡がはっきりしているんです。それがまた味を出しているんですよね。

 

では続いて彼の作品を語る上では欠かせない、音楽の話を!!

彼の作品に使われる音楽もね・・・

おしゃれなのよ。オイwww

もうね、本当にこれしか言えないんだよねw

 

彼はクラシックにもジャズにも精通しているようで、彼自身もクラリネットを演奏するんですよ。

なんかかっこいいですよね。

映画監督のかたわら、趣味でクラリネットを吹く。しかもニューヨーク在住。

おしゃれすぎるwwwどうなってんだウディ・アレンwww

 

彼の作品の音楽はクラシックとジャズで溢れています。

これからクラシックやジャズを学ぼうとしている人にはうってつけの教材かもしれません!

彼の音楽の使い方は秀逸。

彼の作品の中特に素敵なのは機微に触れたセリフの数々。おしゃれな街に、おしゃれな人々。

そしてそれを活かす為の音楽。

音楽を前面に出しているわけではないのに、彼の作品を振り返る時、音楽を語らないわけにはいかなくなる。

不思議な感覚です。

ほんとね、彼の作品の選曲ね、癖になりますよ~!!ww

たとえば、

などなど、数えきれないほど素晴らしい曲が素晴らしい塩梅で使われているわけです。

私、最近のヒットチャートとかにはそれなりに詳しいんですが、クラシックもジャズも縁がなくて。

恥ずかしながらピアノすら弾けないんです(幼い頃、何度かピアノ習いたいと言ったんですが、その度に、うちにはピアノを買う余裕なんてないって一蹴されたのを覚えています。苦い思い出ww)

でも彼の作品に出会ってから、クラシックもジャズも大好きになりました。

まだまだ詳しくはないけど、いつかはニューヨークのブルー・ノートに行ってみたいとか思ってます。

 

あと、彼の作品のサントラはとても人気があるみたいですね。

あまり日本に輸入されてないのが切ないんですが…でもまあAmazonとかでは買えるんだけどね。文明の進化って素晴らしいw

作品単体のサントラも人気ですが、色んな作品の曲が集められたアルバムものも人気。

3、4種類くらいあったような・・・それくらい人気高いんだろうね。

この間、吉祥寺のタワレコに行ったんですが、そこでウディ・アレンのCD特集組まれててびっくりしました。でもめっちゃうれしかったなあ・・・。

 たしかタワレコでpick upされてたのはこのCDだった気が・・・

 

Tribute to Woody Allen-Music from His Movies

Tribute to Woody Allen-Music from His Movies

 

 

Swing in the Films of Woody Allen

Swing in the Films of Woody Allen

 

 

 

Music from Manhattan to Midnight in Paris

Music from Manhattan to Midnight in Paris

 

 

もうどのCDもおすすめです。

でもまずは作品を観て、音楽に浸ってみてください!!

 

ってことでウディ・アレン講座(そうだったの?w)、

第一部はこんな感じで・・・いいのか????ww

 

では最後に、偉大なるウディ・アレン監督の名言でしめたいと思います。

クリント・イーストウッドは美容師を演じない。

 ―『魅惑のアフロディーテ』より

 ここにきてまさかのクリント・イーストウッドwwww

 要するに・・・「人には人の、自分には自分の、適した仕事がある」ってことが言いたいのよね、ウディさん?

この言葉を胸に、また1週間頑張っていきましょうか~

 

次はウディ・アレンの作品のテーマについてです!

乞うご期待!(だれ)