ウディ・アレン監督とわたし。―彼の永遠のテーマは"Whatever works"、要するに何でもアリ?
こんばんは。
眠気MAD MAXなあゆみです。
この眠さは異常!っていつも思うんだけど、
いつも思うんだから、要するに全然異常じゃないんだなあ~って
気づいた今日の午後2時。
切なさが溢れましたww
はい、どうでもいいですねww
さて、前回に引き続き、ウディ・アレン監督の魅力に迫っていきたいと思います!
みなさん前回の記事を読んで少しは彼に興味を持っていただけたでしょうか?
まだまだだよ!
って方はとりあえず別タブでこの音楽を聴きながら、
気楽に以下記事を読んで頂けたらと思います~
Woody Allen - Songs from Woody Allen's Films ...
今回はウディ・アレン監督の作品のテーマについてです。
本当は彼の作品に出てくる女性像について書こうと思ったんだけど、
こっちが先かなと。
ウディ・アレン監督がどんな作品を作っているか知らなければ、
元も子もないですからね。
結論から言います。
なぜ人は存在し、苦しみながら生きるのか。人間は自分の存在や孤独とどう向き合っていくのか。答えの出ない問題をいつも考えているよ。だから僕の映画には、そのテーマが忍び込むんだ。
— ウディ・アレンbot (@woody_bot1) 2015, 9月 3
はい、まさにこれです。
でも、私はそれだけじゃないと思うんです。
それを順に説明して行きますね!
ウディ・アレンの作品をジャンル分けするとすれば、大半がコメディに分類されます。
その他はたいていがサスペンス。
コメディに分類されながらも、かなりサスペンス寄りの作品もあります。
『ホーム・アローン』のようにゲラゲラ笑える作品もありますが、
どちらかと言えばクスクス笑わされる作品の方が多いんですよね。
それがウディ・アレンらしさとも言えます。
ウディ・アレンの作品ってちょっと不思議で、観客との距離感が絶妙なんですよね。
たとえば、ジョージ・ミラー監督の『MAD MAX 怒りのデス・ロード』は、
マックスをはじめとする登場人物と同じ世界に、自分が落とされた気がしませんでしたか?
彼らと一緒に旅をしてる感覚だし、あの凄まじいカーアクションに何度も息をのんだわけです。(マッドマックスシリーズ通してそうだと思うんですが)
また、リチャード・カーティス監督の『ラブ・アクチュアリー』や
ゲイリー・マーシャル監督の『ニューイヤーズ・イブ』などは、
ロマンティックな雰囲気に飲み込まれて、登場人物の誰かに恋をするし、
みんなのことを応援したくなっちゃう。
基本的にエンターテイメント作品や大衆映画って、
そういう作品が多い気がするんですよね。
人の共感を得ることが作品の成功に繋がっていることは間違いありません。
でも、ウディ・アレン監督の作品って
登場人物と観客の間にどこか線引きがされていて、
ストーリーの中に自分を投影して観るわけでなく、
ほとんど「無の状態=客観」的に作品を観てしまうんですよね。
だからといって、そのストーリーが自分とかけ離れた遠い場所で起きているのではなく、
隣の部屋に住むカップルが引き起こす珍事件を眺めているような感覚。
だからどこか気になるし、野次馬的な気持ちがうずうずします。
さてこいつらはこの後、どうなるんだろうって。
でもどこか滑稽な彼らを見ているうちに、ふとした瞬間、はっとさせられるんです。
もしかしてこれは、誰かから見た自分のことではないだろうか、って。
自分ってこんな風に見られているのかも、こんな風にふるまっていたのかも、って思っちゃうんです。
その瞬間に私たち観客の思考はようやく地に足がつくわけですよ。
妙な安心感すら湧いてくる始末です。ああ、私は一体なにをしていたのだろうってね。
人のふり見て我がふり直せってよく言うじゃない?
こんなことを思い出させてくれる監督なんてなかなかいないと思います。
でも彼は「人のふり見て我がふり直せ」って思いながら脚本を書いているわけでは
決してないんですよ。
彼の作品をたくさん見ていると嫌でも気づくんですが(笑)、
彼って相当なネガティブ人間なんですよね。
「宇宙が膨張して破裂する」とか、「人生は”悲惨”か”みじめ”かのどちらかだ」とか、
もうネガティブ発言を挙げはじめたらキリがないってくらい、
彼の作品には彼の悲観的で自己否定的な考えが溢れています。
彼の作品は超現実主義、シュールレアリスムなんです。
「人生って素晴らしい!!!!!!!!!!!!」
なんて言わないのが彼の作品。
(そういう類のバラ色な映画が観たければウディ・アレンは避けて下さいww)
私は彼のこういうところが好きなんですよね。
だって、人生なんてそんな簡単じゃないし単純じゃないんだもん。
夢は努力しても叶わないし、好きなことだけして生きていくわけにはいかないし、
お金は貯まらないし、遊ぶ時間もないし、親の愚痴も聞かなきゃいけないし。
友達は自分の自慢しかしないし、上司に飲み会に連れていかれては
何度も同じ武勇伝は聞かされるし・・・
あれ?みなさんも同じですか?奇遇ですねww
一つでも心当たりがあった方。
ぜひウディ・アレン的生活を始めてみましょう。
要するに映画見ようってことなんだけどねw
先ほど、彼の作品はネガティブって言いましたが、
ネガティブ人間が見出す結論って、結構いいんですよww
Whatever works=なんでもあり、なんです。
この"Whatever works"は『人生万歳!』という作品の原題です。
これはおいぼれで頑固なジジイが、若くてぴっちぴちで超純粋な女子に出逢い、
てんやわんやを繰り広げていくうちに人生が少しづつ変わっていくストーリー。
(説明が雑ですみません…wikiちゃん貼っておくね。人生万歳! - Wikipedia)
主人公のおじいちゃんは元物理学者で、
「宇宙はいつか終わる」と言って人生を否定的に見ていたんですが、
その若い女子に出会うことで、「宇宙はいつか終わる=だったらなんでもアリ!」
って心境が変化していきます。
こんな風な作品はまだあって、『ハンナとその姉妹』もその一つです。
これはね~、ほんと私、大好きすぎて何回見たことか・・・
神はいなくても、人生は生きて死ぬだけだ。
暗い人生を送ることはやめて、命の続く限り楽しむんだ。
なんて素敵な言葉なんでしょう。
これがね、「人生は素晴らしい!!!!!!!!!」なんて言ってる奴が言ったらどう思います?
ああ、あんたの人生は素晴らしいもんね、そりゃそう思うでしょ。
って皮肉るわけですよ(私も大概性格が悪いっすww)
でも、この台詞を語る人は、自殺まで考えた人間なんです。
そんな人がこの台詞を言うと、説得力って倍以上になりません?
人生なんて嫌なことが起こるに決まってるんだから、そんなことに悩んでないで、
精一杯楽しんじゃえば?どうせいつか死ぬ時は死ぬんだし。
いつデスノートに名前書かれてもおかしくないしねww
ね?ネガティブ人間ってすごいでしょ?w
こう考えると、ウディ・アレン監督の手腕ってやっぱりすごい。
敢えてそういう人間にこの台詞を言わせるんだもん。
よく練られています。
上記の引用と同じくらい好きな台詞、もうひとつ紹介します。
自分の限界を正直に認め、前向きに生きろ。
真実はひとつでも、人生は人によって受け止め方が違う。
これは『地球は女で回ってる』という作品の台詞です。
これは結構独特なストーリーで、クスクスと笑えるんですよ~。
名優ロビン・ウィリアムズがまさかの役で出てますwwこんな使い方するのはウディくらいじゃないかと・・・驚きの作品ですww
この主人公は小説家(ウディ・アレン自身が演じてます)で、
自分の小説で書いた人物が出てきたり、地獄に行ったりと、
色んな次元が入り混じり、わけがわからないなりにもめっちゃ筋が通ってて(笑)、
これぞウディ・アレン節な作品。おすすめです。
(これもwikiちゃん貼るね。そろそろあらすじ書ける文才降って来ないだろうか・・・地球は女で回ってる - Wikipedia)
自分の人生が混沌としてきたら見てみてくださいwww
ってなわけで、 自分でも何が書きたいか迷走し始めたのでそろそろ〆に・・・
ウディ・アレン監督作品のテーマは本人いわく、
「人間が自分の存在や孤独とどう向き合って行くのか」です。
でも彼はそう命題を表しておきながら、
「でもどうせみんな死ぬんだから、人生楽しくやんなよ」
って言ってくれてる気がするんです。
要するに、Whatever works!!
何でもアリ!!
明日地球が終わるかもしんないし。
今日あった嫌なこと、明日に持っていくなら、今日に置いてって?
明日はまた新しい嫌なことがあるかもしれないからね。
きっと今日の嫌なことなんて忘れちゃうよ。だったらいらないじゃん?
そんな感じで肩の力抜いていこうよ。
ねえ、そういうことでしょ?
ウディ・アレン監督。
ウディ・アレン講座、まだまだ続きま~す^^
でもその間になんか挟むかも~!
またイケメンについて書きたくなってきたよおおおおぉ!
(どうでもいいよね、はい。ごめんね)