人生にはマジックが必要?『マジック・イン・ムーンライト』な休日の過ごし方。
GW最終日でした。
明日からまた仕事や。
8連休いただいてたんですが、始まる前は、
いぇ~!!8日も休みとか何していいかわからん~!!
とか言ってたのに。こんなにも早く終わってしまうのね、お休みって。
切ない。しかも飲んだくれた思い出しかない…オイ。
私事ですが、つい最近誕生日を迎えまして。
25歳になりました。アーメン。四半世紀。
時の流れは恐ろしく早いものですね、毎日が一瞬で過ぎ去っていきます。
それすら気づけないほどの速さになりつつあります。
はああああぁ。大丈夫かな、私。こんなんで。ほんと不安(笑)
愚痴はさておき。
今日はレディースデイだったので映画を観に行ってきました!
GW最終日にふさわしい映画ってなんだろうって考えを巡らせた結果。
ウディ・アレン監督作『マジック・イン・ムーンライト』に決定!!
だって見るからにハッピーエンドでしょ?(笑)
明日からまた仕事がんばろーって思えるハッピーで重すぎない映画が観たかったんですよね、つまり。
『イミテーション・ゲーム』(結構いまさらですが)『バードマン』、『マミー』も観たかったんですけどね。どれも良すぎて(重くて)あとにひきそうだったので。
さくっと観れてさくっと幸せになれる簡単な(失礼w)ストーリーをと。
今作は、魔法や超能力の存在を信じないマジシャンのスタンリー(コリン・ファース)が、ある大富豪の家に入り浸っているアメリカ人占い師ソフィー(エマ・ストーン)のインチキを見破ってほしいと頼まれるとこから始まる。
(どっからどうみてもイケメンと美女ー!!!うらやまー!!)
で、南仏(コート・ダジュール!綺麗!行ってみたい!)にすぐさま乗り込むんだけど、ソフィーはスタンリーを見てすぐに彼の身辺のことを何も聞かずに当てちゃうわけですよ。
で、しまいには彼の目の前で霊を呼び寄せ、結局そのトリックは見破れないまま。
その上ソフィーは美人でかわいくて(だってエマ・ストーンだもの。当たり前よね)、彼は彼女に恋をしてしまう(王道。いかにも王道)
かぶってる帽子がまた魅力的w
スタンリーはソフィーのおかげで(所為で?)魔法や超能力、さらにはあの世の存在まで信じることになるの。今まで厭世的で恐ろしいほど皮肉屋だった彼はどんどん良い方に変わっていく。
でもある出来事から彼は再びソフィーの能力に疑念を抱きはじめ・・・
って感じで話は進む。ここからはネタバレしちゃうと面白さ半減なので自粛します(うずうず)
で、感想なんですけどね。
とりあえずウディ・アレン節、大炸裂ですよwwww
彼にかかれば英国紳士コリン・ファースも嫌味な皮肉屋になっちゃうから不思議。
スタンリーの台詞にくすくす笑いが止まらないのなんのって。
隣の隣のおっさんが私と同じタイミングで笑ってて、この人絶対ウディ・アレンファンだなとか勝手に親近感を抱きました(笑)(ちなみに隣の女子はずっと微動だにしなかったw)
あと、月並みな表現ですが、コリン・ファースって本当に演技うまいんだなって、今作を見て改めて実感しました。
もちろん『英国王のスピーチ』はすごかったんだけど、彼って昔から【ザ・英国紳士】な役が多いじゃない?『ブリジット・ジョーンズの日記』とかまさにそう。お堅い弁護士ね。似合う似合う。お堅いけどかっこよくて、不器用な優しさってイメージかな。
だから今回の役はほんっとうに笑った。すっごい親近感わいたものw
皮肉ばっかいってソフィーを馬鹿にするし、周りの人はみんな馬鹿とまで言いたげ。
こういうロマンチック・コメディでウディ・アレン自身が出演してないときって、主演男優が彼の生き映しになるのね、必ず。『ミッドナイト・イン・パリ』ではオーウェン・ウィルソンはアレンを完コピだったし(笑)、今作はコリン・ファースがって感じ。こんなイケメンがアレンを演じるって本当に面白い(本当に失礼)!!
あと、言わずもがなですがエマ・ストーンがかわいすぎた。でも彼女に対してはそれしか思わなかったかもなあ。少し残念。衣装も素敵でパーティーシーンの彼女もお美しかったんですが・・・なんか普通というか(ファンのみなさんごめんさない)
今回はコリン・ファースの演技とウディ・アレンの雰囲気に飲まれすぎちゃったかなってのが私の印象です。やはり前作のケイト・ブランシェットはタダ者じゃないね。恐ろしや、ケイト嬢。
(こうやって見ると確かにすごいわ)
とにかくね、作品全体としては大好きだったのよ。
南仏の雰囲気とか、衣装とかパーティシーンとか、その色彩とか。
素敵すぎる・・・!!
ウディ・アレン作品にはかかせない音楽もとっても良かった。サントラほしいなー。
まあこんなありきたりな感想しか言えないんですが、最後にもう少しだけ語らせて!
今回は劇場に足を運びましたが、やはりウディ・アレン作品はロルバーンのメモ帳を片手に家でゆっくり観たいなと思いました。
台詞が素敵すぎるからいつも。今回もしかり。
私のピーマンな脳みそじゃね(この間職場の先輩に言われたorz)、なかなかその全部を覚えられないんですよね。
だからDVDでまたゆっくり観ることにしますよ。買わなきゃ、これ。
でもね、このちっぽけな脳みそもちょっとは役に立つのね、私の好きな台詞は覚えてくれたみたいで。
「人生には幻影が必要だ。そう、マジックが。』
ってね、スタンリーが言ってたの(たしか・・・w)
「人生には幻影が必要だ。」ってゲーテの言葉よね。この台詞はそれを引用してるんですが。
この台詞、まさにウディ・アレン節ですよ。
生きていくには幻影とか空想とか妄想とかが必要。それは小説だったり映画だったり宗教だったり手品だったり、人それぞれ違うんですよね。
もし幻影を受け入れられない人だったら、スタンリーみたいに屁理屈で皮肉屋になってしまうのもうなずけます。
現実以外のどこかで息抜きしないと、いつか破裂しちゃうよねやっぱりさ。
私にはウディ・アレンというマジックがあります。
嫌なことがあっても、彼の作品は出来損ないの私の人生を笑い飛ばしてくれる。
私も少し前まではスタンリーみたいに凄まじく厭世的な人間でした。
でもアレンの作品に出逢ってから、物事は私が考えるよりずっと単純だと思えるようになりました。
今作にもあったんですが、「人はぽんと生み落とされて、罪も犯してないのに最後は死んでいく」んですよね。
だったら「今を楽しめ」とウディ・アレンはこれまでの作品を通して、私たちに伝えてくれてるんじゃないかなと。
これからも彼の作品はそうであってほしいと思います。そうじゃなくても好きだけどw
まだまだ現役ウディ・アレンおじいちゃま♡w
久々に彼の作品を映画館で観たからか、冒頭、お決まりのクレジット見た瞬間にガチ泣きしたのは自分でもびっくりしたわw
ロマンチックな気分に浸りたい方必見ですよ♡
さあ、明日からまた頑張りますか!!
おつかれっす!!